文化

衣服

北神民族には垂衣(しだれぎ)と呼ばれる前開型の伝統衣装があります。

長い帯を体の左側で結び、余った部分を垂らす事から垂衣という名が付きました。

 

女性用と男性用では形が異なり、女性用は体全体を包む一方で男性用は足元の前方が開きます。

垂衣の下には中袴、下衣という服を着ます。

 

冬期の外出の際は、垂衣の上に毛着込(けぎこみ)という上着を纏います。

毛着込は毛皮を使った防寒性の高い服です。

頭部防寒の為に毛帽子(けぼし)という帽子も被り、顔以外の肌を露出しないようにします。

北神にはこのような垂衣がありますが、現在では常用する人はかなり少なくなっています。

現在の多くの北神人は普段は洋服を着ています。

毛着込に関しては今でも洋服の上に着るなどして使う人が少なくありません。

食文化

北神本土に於いて主食となる物は米、もしくは麭(ふち)と呼ばれる小麦等で出来たパンのような物です。

米は主に稲作が可能な北神中部以南及び北部の都市でよく食べられています。

稲作に向かない北神北部(特に農村)では麭を食べる所が多いです。

 

主菜では鮭や鱈を始めとした魚介類が比較的よく食べられています。

現代では牛肉や馴鹿肉等の獣肉の摂食も増えています。

 

副菜では蕪や白菜等の野菜、その他様々な物が食べられます。

 

北神の名物料理は鍋です。

単に鍋と言っても出汁と具材の組み合わせで様々な種類が存在します。

北神人は冬になると毎日の様に鍋を食べます。

鍋の専門店も数多く存在します。

住居

 

北神の住居は防寒を第一に考えて建てられています。

厚い壁と二重の窓、二重の玄関で冬の厳しい寒さを防ぎ、暖炉の火で屋内を温めます。

耐寒性に劣る瓦屋根は少なく、現代の北神で最も多い屋根材はトタンになっています。

 

北神の住居は寒さだけでなく豪雪にも対処しなければなりません。

太い柱、屋根の雪止め、無落雪屋根、急勾配屋根、雪囲い、中門の設置等々、様々な手段で雪に対応します。

 

北神の伝統的な住居は木造で茅葺きや樹皮葺きの屋根を持っています。

 この様な昔ながら民家は本土南部では現役で数多く存在しています。

 

都市部には立長屋という集合住宅もあります。

宗教

 北神の主要な宗教は神道と大乗仏教です。

 よく神仏習合してます。寺の中に神社があったり神社で仏像を祀っていたりしています。

 

 北神人にとって宗教はあまり深く染み付いていません。

 宗教的伝統や儀礼に対してもあまり拘らず適当に済ましたり自己流のやり方で済ませたりします。

 

 現代の北神に於いて宗教が最も生きる場面は葬儀です。寺で行われる事が多いですが神社で行われることも珍しくないです。